卑屈

ダイエットのメモとか

くそみたいな学生時代思い出した

中学2年生のときだったと思うんだけど、同じ部活の友達(以下田中さん)から「生徒会長に立候補したいから推薦演説をやってほしい」って言われたことがあった。

(うちの学校では、生徒会選挙のときは生徒会長の演説の他に、もう1人の誰かが立候補者を褒めちぎる演説をすることになってた。)

すげえ戸惑った。引き受けてしまえばビデオで全校に放送されることになる。私はデブでブスだし当時いわゆる「スクールカーストの3軍」だったから笑い者になることが目に見えていた。その3軍のしらきが推薦演説なんてしたら彼女の票にも響くに違いない。そもそも私なんかより適任な子いくらでもいるでしょ。断りたかった。ただ当時の私は今よりもずっと「No」が言えない性格だった。結局引き受けてしまった。

 

予想通りのことが起きた。私は学年中の笑い者になった。いろんなひとにばかにされた。田中さんは結局生徒会長にはなれなかった。最悪だった。

 

選挙放送の当日。「その髪型なんとかしなよ」と田中さんの選挙を手伝っていた友人に言われた。ホームベース型の輪郭にデブが重なって、当時の私は顔がパンパンに太っていたのでいつも横髪を多めに取って輪郭を覆っていた。顔に自信がなくて前髪をのばしていた。確かになんとかすべき髪型だった。

友人にしてもらった髪型は最悪だった。横髪も全部なくして、前髪も全部上げるような形になった。つまり私のウンコみたいな顔面を全面に露出する感じになったのだ。すでにつらかった。さすがにこれはちょっと…と抗議したけど「田中さんが落ちちゃうかもしれないでしょ」と丸く収められて終わりだった。

 

演説はそれなりにうまくいった。やるからにはちゃんとやろうと思って内容は何度も推敲したし、母親や学校の先生や周囲の友人に何度も添削してもらった。当日噛んだり内容を忘れることがないように何度も練習していた。田中さんもちゃんとやりきれていたと思う。この辺はあんまり覚えていない。

 

放送室を出たあとは教室に戻った。教室は微妙な雰囲気だった。担任の先生だけが「白木原さんも田中さんもよく頑張ったね。お疲れ様」と迎えてくれたけど、私と田中さん(というか主に私)に向けられる視線は見世物に対するそれだった。そりゃあ3軍のしらきがこんなことしてたらなあとかなんとなく思ってた記憶があるけどこの辺は疲れてたからあんまり覚えてない。

 

確かこの辺からめっちゃ最悪だった気がする。学校がおわったあと部活に行く準備をしていたら、隣のクラスの女の子に話しかけられた。幼稚園から中学まで同じだった子だった。「しらきちゃんが出たときね、クラスの子たちみんなうわー…って言って笑ってたよ」笑いながらそう言われた。

泣きそうになった。予想してたことだったけど実際直面すると本当に胸糞悪かった。ああそっか私やっぱり笑われてたんだ。ブスは目立ってはいけなかった。適当に笑ってごまかして教室を出た気がする。

 

逃げるように部活に行ったらそこでも同じようなことを言われた。趣味が合うからと仲良くしていた友達が私を見つけるや否や「お前の演説見た。マジで気持ち悪すぎて笑った。」みたいなことを言ってきた。たぶん本人はそこまで悪気があったわけじゃないと思う。日頃からそういうことを言ってくる子だったしそれが彼女なりのコミュニケーションの取り方だった。ただその時は本当に泣きそうだった。この子だけじゃない部活の全員に、学校中に同じことを思われているように感じてしまった。目の前のその子を殴りたくなった。その日は無断で部活をサボって帰宅した。このあとのことはよく覚えていない。

結局その日以降私は部活に行かなくなって、そのまま辞めてしまった。くそみたいな人間だった。

 

今まで忘れてたのに急に思い出して最悪な気分になったので書いてしまった。八つ当たりみたいに思い出したことぽんぽん書いたから文章めちゃくちゃだけどたぶんブス=笑われるって意識はこのあたりの経験からきてる。間違いない。