卑屈

ダイエットのメモとか

イケメンとメールをした若き頃の話

中学生のときの話

 

 

クラスのオタク友達とメールしていたら「隣のクラスの中田くんがしらきとメールしたいと言っている。メアドを教えてもいいか」ということを聞かれた。

中田くんは隣のクラスのものすごいイケメン少年だった。スポーツをしていたようでちょっと肌が焼けてて背が高いジャニーズ系のイケメン。とにかくイケメン。さわやか。イケメン。中川大志とかに似てたかも。

別に好きとかそういうのではなかったが(当時はセフィロスガチ恋オタクだったので)、とにかくイケメンだったのであの人めっちゃかっこいいな〜〜と思っていた。

ぼくは60キロ超えのブスな3軍オタクなのでもちろん話したことなどない。ただそのイケメンがぼくのメアドを知りたがっている、というかぼくの存在を認知してくれているという事実に舞い上がったぼくはその辺を何も気にせずに二つ返事でそのオタク友達に「教えて大丈夫だよ」と送っていた。

 

数分後、中田くんからメールが届いた。隣のクラスの中田ですよろしくとかまあありがちな内容だった。ぼくは必死さや舞い上がってる感じを出さないようにいつもふんだんに使っている絵文字や顔文字を控えて「よろしく」とだけ送った。そこから数日、たわいもないやりとりをした気がする。内容は覚えてないけど「しらきさんゲーム好きなんだ俺もサッカーすきなのでウイイレやるよ」という内容に対して何を勘違いしたのか当時自分のやっていたディシディアファイナルファンタジーをやたら勧めていた気がする。どう考えてもコミュニケーションの取れない気持ち悪いオタクだし殴ってくれ。

 

この中田くんからメアドを聞かれ数日メールをやりとりしていることをオタク友達の犬井さん(仮名)に話したところマジ!!?!?うそ!!!!!!やば!!!!という反応をされた。犬井さんは当時のオタク友達で、「クラスメイト男子でカップリング」という非常に罪深きジャンルに共に足を突っ込んでいたボーイッシュな女の子だ。犬井さんも中田くんには注目していたらしく、メールから得た中田くんの情報や趣味嗜好を共有してはそこから様々なカップリング妄想を広げて盛り上がっていた。だめだ、限界だ。

 

そういった話をしているうちに犬井さんが「私も中田くんとメールしてみたい」と言うようになった。犬井さんと中田くんは同じクラスだったが話したことはなかったらしい。中田くんに「君のクラスの犬井さんが君とメールしてみたいと言っているからアドレスを教えたい」という旨を伝えると、わりとすんなりとOKをもらえた。

 

数日後、もっと早くに持つべきだった疑問を犬井さんがふと口にした。なんで中田くんは話したことないしらきとメールしようとしたんだろう、というアレである。たしかに、と頷いた。が、当時の私は宝具「お花畑脳みそ(フラワーガーデン・ブレイン)」をお持ちだったので「たぶんしらきさんおもしろそうとか思ってくれたんだろうな」とか考えていた。救いようのないブスだった。

「私が中田くんに聞いてみようか」と言って犬井さんはそのへんのことを聞く旨のメールを中田くんに送った。

 

返事は結局来なかったらしいし、メールは途絶えた。

 

結局なんでぼくとメールしようとしたのかとかよく分からないままだし、学校を卒業して以降中田くんとメールする際仲介してくれたオタク友達も犬井さんも疎遠になってしまったので長らく忘れていた話だった。

ただ今になって思うのは、たぶんこれはイケメンの気まぐれか、「あのしらきとかいうブス・オタクがイケメンとメールして浮かれてるの見てやろうぜ」みたいなアレだったのかもしれない。よく思い出したら中田くんがクラスの男子と一緒になっていわゆる3軍の女の子たちに輪ゴムを当てていたのを見たことがあったし、たぶんぼくに対してもそんなにいい印象は持っていなかったと思う。

 

 

たぶん性格やら考え方にパラダイムシフト?が起きてるのが中学生らへんのときなので、この辺にあったことが一番よく思い出されるし一生このときの話しちゃうね〜〜〜